ファッション企業では参考サンプルってめちゃ使うんです。
夢を壊すようでなんですが、参考サンプルがなく作った商品はほぼ無いと思った方がいいかも知れない。
要は使い方で、仕様やディテールを参考、良いように言えば勉強しながらデザインすることは非常に多いです。もし、参考サンプルがなかったらある意味低価格で良い服が量産されるスピードは遅かったかもしれません。
じゃあコピーと何が違うのかというと、キチンと考えてるかどうかということなんかなって思います。
「このサンプルドンズバで」(この言葉はアパレルのおじさんがよく使います)
は学んだことにはならず、あまりよろしくありませんね。つまり、何も考えずにまんまコピーしても身にならないし、あまり良い商品が上がってくるとは思えないですけどね。しかしながら、コピー品で儲かってる企業もあるでしょうね。これはまぁ別の話。ここではデザイナーとしてどう考えるべきかってことに絞ります。
参考サンプルがあったとしても、デザイナーであれば同じものを見ても人によって違うものが出来上がります。
ほんと、同じものを見ても人によって感じ方違ってて、それがデザインの根本の一つかなとは思います。
そんでファッションデザインはシンプルなデザインであっても多くの選択肢が存在してます。
シャツであれば襟や袖口のカーブ、ステッチのピッチ、身生地との色差、ツブの出かた、前たてのディテールや幅、ボタンの種類、間隔など。わかりやすい所でも無数にあり、なにせそのデザイナーがどんな人にどんなスタイリングで着て欲しいかでも、生地の厚み、身幅、着丈などのシルエットなども
参考サンプルがあっても変化していきます。
それだけの選択肢、10人が10人とも同じ選択をするとは思いませんしね。
何が言いたいかというと、俺は特に経験が浅いデザイナーはどんどん参考サンプルを使った方がいいと思います。
本を読むのと同じくらいの感覚でよろしいかと。
オリジナリティを過剰に信用しては逆に発想の幅を狭くする気もします。デザインの広がりというのは過去の経験から生まれることもありますしね。
参考した服で、なにが良いと思ったのか、自分だったらこのシルエット、ディテールをどう思うか。
ここは真似しよう、ここは自分ならこうかな?って感じで。
出来ればスタイル画を描いてみて自分の画にするのもいいと思います。
まぁ最終的には売れるか売れないかなんですけど。
説教臭くなったので、この辺で👋