こないだアンリアレイジのデザイナーの方のインタビューを読みました。
https://senken.co.jp/posts/anrealage-220101
内容は在庫を積んで商売することをやめ、自分達のリソースを使い、さまざまなプロジェクトのハブとして異なる分野で販路や受け皿となる。
と、そんな内容でした。
ファッションのプロジェクトはもちろん、ユニホームや映画など色々と手がけていらっしゃるようです。
そんな活動を見てますと、小さなブランドは今、決断を迫られてる感じだなと思いました。
このまま、ブランドの規模を大きくして、人を雇い本当に表現したいファッションを可能にする企業へと成長させるべきか。規模を求めず、ファッションだけでなく様々な分野でそのクリエイションをリソースとして継続させるべきか。
俺は全く賛同しないが、ファッション及び服は今や環境汚染の代表格という存在として語られ、無駄な服はもう要らないという風潮もあることですし、おそらく小さなファッションブランド自身もこのまま成長を求めた先に何があるのかを想像し、そのビジネスレースを降りる決断をしなければいけないと感じているのではないか。とか。
それにしても日本のファッションデザイナーは知名度の割にビジネスが大きくならないなって感じます。
海外だとバックに資本がついたりするんでしょうが、日本だとそういう話はあまり見ませんし、あったとしても商社等が支援した途端なくなってしまったり、何年やっても芽が出ず支援を打ち切られたブランドも多数あるかと思います。
世界を目指す若いブランドを支援する会社もあるにはあるのでしょうが、なかなかメジャーにはならない印象ですね。
有能な若手デザインナーを大手アパレルが起用することもあります。三陽商会の江角泰俊、ハナエモリの松重健太など。しかし、厳し目に言うと、特別上手くいってるようには見えません。前者は三原康弘後者は天津憂と既にデザイナー交代を経てますし。
全部が全部上手くいくはずはないのですが、何かが噛み合ってないような気もします。
一方で去年KENZOのディレクターとしてNIGOが起用されました。彼はファッションデザイナーというよりもプロデューサー的な活躍をしてきた人物だと思います。
今後ファッションデザイナーという職業はどうなっていくんでしょうね。服のデザインに特化したデザイナーよりも先述のアンリアレイジのようにファッションに基づいた様々な文化やプロジェクトを繋ぐ存在として活躍していくのですかね。
ユーチューバーのブランドもそうなんですが、クリエイターがその活動の中で音楽や映像を作る中の一つとして服作りがあるとか、ファッション由来ではないクリエイターが結果としてファッションの未来を進めていくことが今後多くなってくるのかもな。なんて思います。
個人的にはファッションを作り出したくてそれに特化している人たちが活躍してほしいとは思うんですが、今はもう古い考え方なのかなとも思いました。
それでは😌