kaizeの部屋

ツイッターからはみ出た日記

スーツの話

こんにちは。

今日は台風も来てると言うことでホテルでじっとしております。

なぜ台風なのに出張してるのかって言うとひとえに弊社の頭がおかしいからであります。

 

それはそうと、俺はスーツをほとんど着ないんですよね。ビジネススーツに関しては多分1着も持ってません。確か昔買ったブランド物のブラックスーツを2着とスーツというかカジュアルなセットアップが1着あるくらいかな。ジャケットはもう何着かあるから、なんかあったらジャケット着ておけばいいやって感じです。

 

スーツ、本当はもっとあったのですが、もう着ることも無いだろうと捨ててしまいました。

そもそも、メンズスーツといえど流行ってあると思うんですよ。

例えば俺が20代の頃はブリティッシュな3つボタンスーツが流行ってましたし、
しばらくするとラペルの狭いスリムなスーツが流行っておりました。その後ボックス型の返りが低い2ボタンスーツが流行ったり、最近ではダブルのスーツが店頭に多くあった気がします。身幅や着丈、ラペルはもちろん、パンツの形も変わっていくので、一見同じように見えても、なんらかが違う形、シルエットになっていると思うんですよね。

個人的な感想では3年に一回くらいは見直さないと変な感じになると思います。

いやいや、そんなの関係ねぇ。こだわりの生地で作ったオーダーのスーツならいつ着てもおかしく無いだろ!みたいなのも俺はあんまりかな?って思いますね。

 

まあスーツ着ない俺がそんなこと言ってもなんの説得力も無いんですが、思い返せば若い頃はスーツに憧れていた時期がありました。

 

服が好きでファッションの専門学校に通うと決めた高校の頃、その当時はまだメンズファッションをやりたいと思っておりました。まだ自分の着たい服を作りたかったんですよね。

 

そんで、美味しんぼという漫画の主人公がいつも黒いスーツを着ていて、俺も毎日同じスーツを着て生活しようなんて思ってました。

そんなこんなで学生時代はスーツを何着か作ったような気がします。けど、スーツというかジャケットって作るのが結構難しくて、めんどくさい。10着は作りたいと思ってましたが、確か4〜5着くらいしか作れなかった。本当は毛芯を据えるちゃんとしたジャケットを作るつもりでしたが、下工程がめんどくさすぎて、卒業間際にベテランの先生に頼み込んで教えてもらって作ったきり。まぁ、下手くそすぎて着ませんでしたけどね...

 

でもですね、俺はそこで大きな収穫を得たのです。まず、スーツ作るのめんどくせえ。こんなの買った方がマシだ。ということ。もう一つは生地っていいなと、生地の魅力にハマったこと。

 

生地は近くの商店街で商店街祭りみたいなのでそこのスーツオーダーの店で着分を格安で売るイベントがあるんですよ。年に一回だったと思うけど、そこで本物のスーツの生地をまとめて買ったり、あとはラシャ屋(今では無いかもしれませんがメンズスーツの生地屋みたいなの)で買ったりしてました。
とは言え高いのでその辺の手芸屋でも買ってましたけど。

 

で、そのラシャ屋が端切れ(50cmとか70cmくらいのスーツを仕立てるには足りない長さの生地)を売ってるのですよ。500円〜2000円くらいで。その中には国産の日本毛織御幸毛織、大同毛織とか海外のコロンボとかゼニアもあったかなぁ。そんで、生地の耳に社名だったり、super120'sとか織ってあるんすよね。

それがなんだかかっこいいなと思って使うアテもないのによく買ってました。

 

俺の生地を見る目の基礎はそこで養われたと言っても過言ではない!的な?

 

でですね、その端切れなんに使ったかというと、女性ものを作ってたんですね。
ジャケット作るには生地が足りないけど、スカートなら作れるし、ワンピースならパッチワークみたいにして作れるわけですよ。なんならそれがデザイン?みたいな。
そもそも、シンプルなスカートとかワンピースなら簡単に速く縫えるわけで、せっかちな俺はジャケット縫うよりそっちの方が性に合ってたというのもあります。
ほとんどはその当時から付き合ってた、今の妻にプレゼントしてまして、一石二鳥でしたね。
よく着てくれてましたが、今はサイズが...まぁほとんど泣く泣く捨ててしまいましたが。

 

そんで、スーツ用の生地なんですがパッチワークしても生地の光沢やドレープがいいので映えるんですよね。スーツ用の生地で作った分量のあるフレアスカートとか萌えるでしょ。
後々就職の面接の時にそれら持っていったら、ウケは良かったですね。結果ほとんど落ちましたけど。

 

前にも書いたかもしれませんが、就職時もスーツは好きだったので、オーダースーツやってるところに電話しまくって、弟子とりませんか?!って。それでほとんど断られて、一件だけ会ってあげようって言われたんですが、一度お邪魔して、これは○○の生地で...とかお客さんの持ち込んだエルメスのスカーフで裏地にして...みたいな。なんだか成金の世界だなって思ってスーツは向いてないかもなぁってことで、あっさりスーツを仕事にするのはやめたんですよね。

 

で、スカートとかワンピースを人に作って喜ばれるのうれしーみたいに思って女性ものやるのもいいなって思ったわけですよ。陰キャオタクなので女性は基本苦手なんですが、オシャレする女性は好きですからね。

 

全然スーツの話してないんですけど、どうなんですかね、これから先スーツって存在し得るものなんでしょうか?服のカテゴリーの中の一つとしてはあり得るかもしれません。確かにたまーにスーツでビシッと決めたくなりますしね。ファッションの一部として。

俺が就職の時に電話しまくった20数年前も街のテーラーはたいぶ縮小してて、その後テーラーブームがあって若い人もテーラーになりたいって人が増えたと聞きますが、最近のことは分かりません。

安いスーツはたくさんあって、ユニクロなんかでもスーツらしき服は売ってますが、あれを着る位なら質の良いセーター着てた方が上品に見えるんじゃないかくらいに思ってます。

 

はじめに書いた通り、俺は美味しんぼの山岡という主人公の黒のスーツで毎日過ごしたいと思っていたくらいの人間ですので、基本的にはスーツは嫌いじゃないのですが、あまりに生活スタイルがかけ離れすぎて着る機会がないって感じですね。

けど、若い時にスーツに興味があっていい生地をたくさん探して作ったのが今のベースになっていることは確か。その点では良かったなぁなんて昔を思い出してます。

 

それでは😌