服をデザインする時に素材から発想する人、デザインを発想してそれに合う素材を探す(作る)人といると思います。
俺の経験上の話ですが、昔は素材からデザインを発想することが多かったかな、なんて思います。
素材(生地)をボディに当ててデザインを探っていく。そんな感じでデザインをしている企業も多かったと思います。
俺も生地を触りながらデザインしろと教えられましたし。合理的なデザインの手法だの一つだと思います。ただ、服に対する知識や技術が必要で、それが無いと時間がかかり意外と凡庸な服に出来上がったりします。
一方、作りたいデザインがあって、それに合う生地を探す方法も間違いではないと思います。
このくらいの軽さ、厚み、色、テクスチャーなどイメージが固まってるためにスピード感があります。しかしながら、生地を吟味する力が必要でそれが無いと服にならなかったりしますし、物理的に思い通りの素材がないなどの問題も出てきたり。
また、俺の勝手なイメージですが本格的な服の場合生地から発想する人が多く、トレンド感のあるマス向けの服はデザインから発想してるイメージはあります。
どちらが、優れているということは無く、手段は手段。目的ではないですし。どちらにしてもデザイン力が必要なのは間違いないと思います。
実際はほとんどの人はどちらの手法も時と場合により使い分け、頭の中でグルグルして作ってるというのが本当のところでしょうか。
自分が納得する服を作るために、今回は素材から考えてみよう。とか今回はデザインからと色んなアプローチを試すのも面白いかもしれないですね。
