kaizeの部屋

ツイッターからはみ出た日記

アパレルのリメイクの話

少し前に大手アパレルが余った在庫をリメイクするブランドを立ち上げたという情報があった。

 

しばらく忘れていたのだが、ふと思い出してサイトを見てみた。なんか、売れているのかどうかはわからないが、正直悲しい気持ちになった。

 

俺の感想だが、デザインがメチャクチャ残念なのだ。(気に入って買ってる人いたらすみません)この時期なもんでセールになっていたが、セールでも売れるんだろうか。謎。

 

そのアパレルは良い商品は作ってるとは思うが、いかんせん年代が高い。服は年代じゃないというのもわからんではないし、若々しいデザインこそ正義とも思わないが、ミセス、シニアに向けた服となるとリメイク服はちょっと難しい。どうしても手作り感が際立って、失敗するとファッション学生の作品みたいになってしまう。マスの話ではあるがやはり、(本当に)大人の女性に売るならカジュアルであっても上品で無ければ難しく、リメイク特有の味は良い方に向かない気がする。

 

ともあれ、リメイクはお金も時間もかかるし、極端な話、解いて縫い直しするくらいなら一から作り直した方が安い場合もあるほど縫うより解く方が労力が掛かるために、かなりのコスト(時間と人件費)がかかってると思う。昔の量販みたいにデニムを切って半ズボンにするくらいならわかるが。社会的な役割や企業の姿勢を示すとしても少し無理しなければならない作業なんよな。

 

去年の夏だったかこれも国産ブランドだが在庫をタイダイ染めにして再販するということをやっていた。実際店頭に見に行ったのだが、まぁ、商品的には良かったと思う。しかしながら、多分スタッフが手染めしていた為に、これから先また同じことをできるかというとそれも謎。

 

生地を染めたりしたことある人はわかるだろうが、染めんのマジしんどい。初めの数着はまだ楽しいのだが、何着もやってると飽きてくる。これは俺の性格の問題なのかもしれんが、遊びでやったとしてもぶっちゃけもうやりたくない。仕事ならなおさら。

 

リメイクはあんまりやったことないけど、学生が作品作るのとか、自分のもの作るのとは違って売るものなんでね。個人で商売するならわかるが企業ですからね…

 

今日もOEMの人が担当してるブランドが有り余る資源(在庫)を使ってリメイク始めたらしい。いくつかのデザインはめんどくさすぎて断ったらしいが、まぁ、わかる。

 

色々書いたが、個人的にはそのような在庫を使ってリメイクし商売を始めるのは全くの無駄だとは思わない。けども、デザイン的に言うならば相当の技量が必要だと思う。なにせ、高く売らないと損しちゃうから付加価値を極限まで高めないといけないし。

消費者はリメイクでエコだから高くても買うという風にはならない。誰にどうやって売るか、そして通常のブランドのように資金を投入してブランディングをしていかないと大義名分だけで売れるほど簡単ではないと思った。

 

コロナを経験することによって、うまくいくかどうかは別にして各社在庫と販売のバランスをより深く考えるようにはなったと思う。

在庫をしっかり調整してきっちり売っていく。難しいけどやるしかない。そうなると、余剰在庫は減ってリメイクする材料(在庫)は減っていけばそもそも必要はなくなるかもしれない。

リメイクやってたよなーみたいな思い出話ができる日が来ればそれはそれでいいのかなとも思います。

 

それでは😌