kaizeの部屋

ツイッターからはみ出た日記

コピー商品の話

こないだツイッターであるブランドの模倣商品の話題があった。

 

商品に使われてる犬の絵柄が他のイラストレーターのものと酷似していたという話らしい。

 

この手の問題はここ数年ものすごくよく見るようになった。確か東京オリンピックのエンブレムに関しても、Pinterestという画像収集サービスから引用したということで話題になってました。

 

前にも書きましたが、ファッションデザインは模倣から生まれることは多く、それは絵画などの芸術もきっとそうで俺が若い頃は真似は学ぶことだと言われてました。好きなものを真似しまくった後にオリジナリティはついてくると。

 

真似と模倣は似て非なるものなのですが、その境界線はグレーで、裁判に持ち込まれれば必ず勝てるとかいうことはなく、細かい経緯と実際にどの位の損害があったのかという実害の検証などが行われるらしい。

単に似てる似てない、真似した真似してないというだけでは罪になるとは限らないということなんでしょう。

 

にしても、SNS等によって模倣のデザインは非常に見つかりやすくなったと感じるし、裁判まで行かなくともパクりとして拡散し炎上してしまえばブランドの信用も無くなってしまうので、各アパレルは神経質にならざるを得ないと思う。

 

ただ先程も書きましたが、アパレルは真似ることが当たり前に行われてる業界です。

そもそもトレンドというファッションのシステムは同質化と差別化を繰り返しながら消費されていきますので似たようなデザインは必ず出てくるし、単純に似てる似てないでは判断できない。なんだかコピーを見つけ拡散させることが正義と自己顕示の手法に使われてるくらい極端なものも見かけます。

実害のない消費者があまり騒ぎ立てるのもどうかなとは思います。

 

ちなみに俺の経験上ですが、デザインの模倣が起こりやすい状況はやはりその会社の体質が大きいかなと思います。

コピーして当然という空気の中で業務を行なっている場合、他社商品の写真や購入サンプルをそのまま作ってても誰も咎めないし、チェック機能もない状態です。あまり有名ではない小さな会社に多いです。

 

あとは、アパレル会社にデザイナーが居ない場合。提携するデザイン会社のデザインを選ぶという方法をとる場合があり、選ぶ人は売れそうなデザインを選ぶわけですから、それがどこのコピーであってもわからないことも多くそのまま市場に出してしまうこともあります。

 

色んなケースがあってなるべくしてなった感じもしないでもない。

確かにコピー商品は実際売れますし、既に完成されて売れているのもをコピーするわけですので、完成度も高くなります。だからそのような商品が多いのが事実。個人的には真似はしてもコピーはするなと言いたいけど…気持ちはわかる。

隣の芝は青いんですよ。売れなくなると何かに頼りたいし、他の人も色んな情報を持ってきて誘惑してきます。そういう時こそ今一度強みを思い出して自分達のオリジナリティを期待してくれる人、買ってくれる人がいると信じてデザインするしかないかなと思います。

 

それでは😌