kaizeの部屋

ツイッターからはみ出た日記

真面目な話

俺は自他共に認める真面目な人間で犯罪歴も無ければ悪巧みで人を貶めることもない。女をわんわん泣かせた記憶もなければ、酒で酔っ払って暴れたこともないし、会社に遅刻とか年に数回もない。待ち合わせの時間など5分前行動を心がける人間だ。

 

真面目ついでに面白みに欠け持ちギャグなどもなくダジャレすら言わない。と思ったがダジャレはむしろ得意です。なんというか、側から見るとつまんない人間なんですよきっと。俺自身はいい性格だとは思ってはいますが。

 

とそんな感じで、アパレル製造業の企画職は俺みたいな真面目でつまんない人が多い印象だ。ところが営業職の人間は不真面目で不貞な奴が多いし、小売のアパレルマンも知り合いは居ないが悪いことしてる人間が多い。偏見ですが。

 

今の日本のアパレルに残ってる人間なんてほぼほぼ真面目で働き者の人間ですよ。

もとかくファッションデザインや企画の仕事に熱心な男性はクソ真面目な奴が多い。

 

東京のデザイナーズもしくは小さなマンションメーカーで頑張ってる人たちをツイッターもしくはメディア等で拝見するに、服作りに真摯に向き合っている方が多いなぁと思う。ちゃんと顧客のことを考えるのはもちろん、素材や縫製にもこだわり、長く着ていただける商品、品質の高い商品を作ることに心血を注いでいる(ように見える)

 

俺がまだ学生だった頃、ネットで知り合った知人の紹介であるアパレル会社を紹介され、面接に行った。

結果、紹介というコネがあったにも関わらず落ちた。理由はわかってるんですよ。俺がその会社に面接に来たその他大勢と同じ性質を持っていたからです。

 

一生懸命に志望動機や自分の考えやどんな風に仕事したいかなどをやる気を見せたが、「君はやる気があって賢く考え方も面白いと思う。今年の面接はそんな子が多いなぁ」と言ってたからつまり、ハンコのような優等生でそんな子は何人も要らないということだろうと、若いながらにも悟った。

 

今になって、確かに同じような人ばかりと仕事をしても気は合うかもしれないがなんというか、化学反応が起きてドカーンと成長するかというと疑問だ。

 

志は同じがいいが、性質は違った方が上手くいく感じはなんとなくする。真面目な子は必要だが、たくさんは要らないのだ。

 

じゃあ真面目をやめろとかいう問題でもないと思う。そんなの変えれないし変わる必要もない。ただその真面目さを必要とされるところを目指すだけだ。

 

話は変わるが、最近の国産のブランドは真面目な服が多いなって思う。みんなプロっぽい服。

素材にこだわり上質な原料を使用。

無駄のない将来のヴィンテージになりうる普遍的なデザイン。

環境負荷を考えたビジネスモデル。着る人の悩みを解決するブランド。

日本の産地を守りたい。川上から元気に。

静寂、洗練、伝統。

みたいな。

 

ほんと、これは皮肉じゃなくご立派だと思う。

けども、たくさんはいらないし、誠実すぎてデザインすらも真面目さが滲み出ていると感じる。

なんか、わかるんですよ。俺がそうなんで、真面目な人が考えるとこうなるんです。デザインを真面目に勉強した人ほど真面目なんで、その真面目さの悪いところがそのままモノづくりに出ちゃうんです。

まぁ、売れるんならそれでいいとは思いますが、こんなブランドばかりではいつかは飽和し日本デザインの多様性は失われる。とは思いませんが、単純につまんなくないですか?真面目すぎて。

 

デザインの勉強をしてないデザイナーの服を揶揄する人もいますが、勉強しすぎて自分だけの正しい根拠から逃れられなくなったデザインよりも見どころはあるかもな。なんて思ったりします。

 

なんかディスりで終わってしまったが、悪気はないです。

 

それでは😌