kaizeの部屋

ツイッターからはみ出た日記

好きな事と仕事の話

たまに「ファッションを趣味としてる人は仕事にしない方が良い」みたいなことを聞く。

 

確かに食べ物が好きな人が料理人になるのかって言われるとそうでもないし、音楽を聴くのか好きな方が音楽家になると言うわけでもない。

けど、仕事にしない方がいいというのはその人個人の考え方だからなんとも言えないなという気分になる。

 

ファッションの世界は華やかなイメージはあると思う。ほとんどの人はそのファッションのキラキラ感に憧れて業界に入るんだとは思うが、現実は厳しくなかなか自分の理想の仕事を出来る人は少ないだろう。

趣味を仕事にしない方がいいという人は思ってた華やかなファッション業界とは全然違って、そのギャップで失望してしまう。ということなんだろう。

 

俺の知り合いにも、ファッションが好きだからあえて仕事にはしないという人が何人かいた。その判断を俺は否定しないが、ファッションが好きだからファッション業界に入りたいという人に「やめた方がいい」というのはややお節介かなと思う。自分で決めるべきですからね。

 

ただ、長年やってるとファッションを好きなのとファッションの仕事が好きなのはなんだか違う気もする。

もちろん、ベースとしてはファッションが好きなんだが、俺の場合は服を作って売って喜んで貰うのにやりがいを感じる。

自分が装うファッションに興味がないとは言わないが、作る楽しさというのが強い。

 

思い返せば小さい頃、母親が紳士用ズボンのまとめ(ボタンとかまつりとか)の内職をやっていたのもあるが、家にはミシンと裁縫箱があった。

 

俺は母親をそれを真似して針と糸でなみ縫いを覚えて、バッグというか袋をよく作っていた。ミシンは怖くて使えなかったのでひたすらなみ縫いをしてて、確かスヌーピーのポシェットをいつも下げていたので同じものが作りたくて縫い物をしてたんだと思う。

 

もうなにを作ったかなんてほとんど覚えて無いが、母親からも幼稚園の先生からもめちゃくちゃ褒められた記憶があって、モノを作ると褒められるんだと感じた記憶がある。

 

じゃあそれから縫い物にハマったかいうとそうでもなく、その後スポーツしたりファミコンしたり、ごく普通の生活をしていて縫い物のことはさっぱり忘れていたが、学校の家庭科で針や糸を使う事には抵抗もなく、何かを作ると褒められるという良いイメージしかなかったので好きな授業だった。

 

そんなこんなで、思春期にファッションにハマり、幼少期の良い記憶から服を作ったらめちゃイケでるんじゃないか?とファッションの道に進んだという感じ。つまり、自分のファッションを褒めらるというより、物を作って褒められるという事に自分なりの重要性を感じたんなかぁ。

 

とは言え仕事なので楽しい事は少しで、大半は苦しいので生きる為にやってる感はすごくあるのだが、自分が好きで得意(だと思い込んでる)なことで人に喜んで貰うというのがその辛い仕事をやる上で原動力になってるのは間違いないと思います。

 

俺の考え方ですが、やはり自分の得意なことで人の役に立つというのはすごく楽しいことなので、自分が楽しむだけでなく、ファッションに熱中しその経験と知識を伝えたりする事に熱意を持てるなら一度は入ってきてもいいんじゃないかなと思います。

もちろん、思ってたのと違ったり才能のなさに失望したり、ファッションビジネスの側面に虚しくなってファッションを嫌いになることもあるかと思います。給料も総じて安いですし。それでも、自分の好きな事で人の役に立てるというのを一度は味わって欲しいかなとも思います。

 

(でも自分で考えて決めようね)

 

それでは😌