kaizeの部屋

ツイッターからはみ出た日記

デジタルな話

最近アパレル業界ではデジタルだのDXなど言われてて、ネットもろくに使えないようなおじさんが「DXって知ってるか?デラックスじゃないぞ?ガハハハ」みたいなスゲーウザい奴らが湧いて出てきてほんともうストレスな日々を送っております。

 

いや、まぁ俺もネットもろくに使えないおじさんなんで同類なんでしょうが、ほんと踊らされてるなって思うわけです。

 

最近テレビCMなどでは、クラウドサービスのCMが増えました。

「ほら、最近多いでしょ、キントーンとかセールスフォースとかCMやってるじゃん?」

とか言われるんで、「いや、俺テレビ付けないんで」とか言ってるが、テレビは毎日見てるのでめんどくさくてそう言ってる。なので会社ではテレビを見ない人になっている。

 

ああいうCMが増えたのは、DXだなんだと言われるがよくわかってない企業の重役を釣るためのマーケティングが行われてる結果と思っていて、ほんとチョロいなと感じてる今日この頃。

 

話は変わって、ツイッター情報で恐縮だが国産の絹産業が中国に技術を教えてしまったために、安価で高品質な中国の絹に負けてしまって詰んでしまったというのを見かけた。

 

きっと技術を高く売って、その時は儲かったのだろうが長い目で見ると衰退の一端を担ってしまったということだろう。

 

これは、日本に限った話ではなくファッションにおいてもおそらくヨーロッパ各地で起こっている事だろう。テキスタイルにおいてもヨーロッパのテキスタイルメーカーが中国に会社を建て中国生産を推し進めたことから技術の流出が起きたという話も聞いたことがある。

 

DXというのも中身は時代に合わせてビジネスを変えていくということなのだろうが、なにを取捨選択するかという事は事業主の考え方次第だと思う。時代に併せて色々なビジネスな技術が生まれてくるが、先程の絹の様にこれからは中国の時代だ中国に技術を売って成り立たせようというのが一部破綻しているとしたら、それは判断を間違ったのかもしれない。

 

ところで、アパレルのDXでよく言われているのはニットの編み地、プリントのテキスタイル、そしてサンプルの3Dモデリングなどがある。

 

それらはつまり、サンプルコストの削減を目的としている。サンプルというのは結構な経費がかかり価格は具体的には言えないが、量産コストの2倍〜3倍以上かかっているし、技術者の人件費コストも半端なくかかっている(服を1から作るという意味では)

それを削減するのは確かにコスト的メリットがある。

けど、なんとなくそれに移行するには何かを失うような気もしている。技術というのは使うものよりも提供する側(作ったところ)が儲かるようにできている。

初めに書いたクラウドサービスのように、チョロく釣られてるだけではないかとも感じる。

いや、そんなことより経費をかけてサンプルを作る事に人間の想像力が使われ、それが実際の技術や発想力を鍛えていたのかもしれないと考えると、そんなデジタルにサンプル作成を任せて良いのだろうか?みたいに思ってしまう。

 

パターンにおいても未だに手引きが良い派とCADでも変わらない派が存在するように、何がよくて何が悪いのかの真実はわからない事が多い。

 

古い考え方なんかなぁ。けど、あまり表面上のことに惑わされず自分なりの真理を持って新たな技術を見ていかないとななんて感じます。

 

それでは😌