kaizeの部屋

ツイッターからはみ出た日記

納期が大事な話

ここ数ヶ月、中国生産等の納期遅れで大変だという話をよく聞く。

 

アパレルでは昨年から旧正月計画停電北京オリンピックとコロナが重なって年明けから春頃まで中国の生産は混乱すると言われており、俺もそれを懸念して商品計画を早めに進めていた。

 

まだ予断は許さないが、一応2月納品分までは1月中に納品できる予定になっている。もう半分くらい日本に着けてるから、まぁなんとか。

 

2月末〜4月頃の来秋物の展示会サンプルも1月末に全て上がる予定で、最悪、サードサンプルまでいったといしても間に合う計画したから、まぁ遅れたとしても2月頭には入ると思う。

 

別に俺が予定通りやれてるからエライとか言うことではない。これは殆どの商品計画担当者はわかってることだし、特別なことでもなんでもない。

 

こういう場合、遅れる理由は販売計画(予算)、デザイン、パターン、生地生産など色々な立場の人間とコミュニケーションが取れてないからというのは結構ある。

 

特にデザインの納期が遅れると、パターンが遅れ、生地が遅れる。本当は良くないが、パターンはデザインが遅れても頑張って合わせてもらえるかもしれないが、生地決定の遅れは決定的にまずい。

 

なので、デザイナーにかなり余裕を持って依頼をするのが定石だと言えるが…まぁ、会社によってはその辺の融通がきかないところもあるので、生産計画担当者は悩みどころなのかもしれない。

 

消費者の方は納期遅れに関して、さほど重要ではないと感じる人もいるとは思う。なにせ春物なんて着るのは実際には4月くらいからだし、秋冬物は10月くらいからしか着ない(もっと遅い場合もあるが)

しかし、春物が店頭に並ぶのは平均的には2月だし、秋物は8月からで、着用時期と販売時期にズレはありますしね。けど、店頭は予算がありますので、実売期に入荷しておけばいいじゃん?みたいにはいかないのですね。

 

例えば、1月に入荷予定のものが2月に入荷すると2月に在庫がダブつく、もしくは納品がズレてきて、最終的にセール期に想定以上の在庫を持ってしまうキッカケを作ってしまいますし、店頭は納品計画に合わせてイベントや販促施策を打ちますのでその計画とも噛み合わなくなってきます。メディア掲載やカタログ通販などは致命的ですしね。

まぁ色々ありますが、予定通りに遂行するというのが大事なんです。

「デザインと納期、どっちが大事なんですか!」と「仕事と私のどっちが…」みたいな事を言うデザイン担当者もいるが、あえて納期と答えます。生産担当者はキッパリ言えるように常日頃のコミュニティケーションを取っておいた方がいいと思います。責任は持てませんが。

 

と、偉そうに言ってるものの、アパレルというものトラブルはつきもので、トラブルさえなければ俺みたいな仕事をしてる人間は必要ないと思います。色んな部署がスムーズに流れるように準備をする、とにかく足を引っ張らないようにするのが大事なんかな。

 

余談ですが、俺の経験上、MDやディレクション担当者は売上というよりも人間関係でダメになる場合が多く、その人間関係の悪化はスムーズに仕事を回せてないことに原因があったりします。サラリーマンなんでね。

俺もまだまだ失敗ばかりですが、縁の下の力持ち的な役割で周りを上手く回せるようになりたいですね。

 

それでは😌