kaizeの部屋

ツイッターからはみ出た日記

古着はよくわかってない話

ここ数年かな。ツイッターのTLによく古着のツイートしてる人が増えた気がする。

 

多分、ファッション的に流行ってるんだと思います。俺は古着と言うと、お金がないときに買うとか、既にコーディネートのイメージがあって現行品にはないので探すみたいなイメージで、あくまで新品の代用品くらいの印象でした。

 

学生での時はラルフローレンのボタンダウンをたくさん買ってた気がする。古着で女性もの服も着てた黒歴史とか、501のデニムなんかも探したなー(10代の頃は細かったから穿けるサイズあんまなかったなーなど思い出す)

 

けど、どうもそういうんじゃないらしい。

 

今の商品にはないデザインと素材感。そして本物感というのが流行ってる理由のように感じる。

 

最近の学生とかにどんなブランドが好きかって質問するとだいたい古着って答えるもんな。(お金ないんだろうな)って思ってたけどそれだけじゃないってことか。

 

当然、旬の俳優や影響力のあるファッション関係者が古着が好きだったりしてそういう情報で古着がイケてる(死語)というきっかけはあるかもしれない。

 

しかしながら、先ほどのデザインや素材、本物であることに説得力があり、作られたトレンド感を限りなく薄めていっている印象です。

 

ファッション業界も古着からインスピレーションを得るとかも多く(俺はあんましないけど)そういうブランドの元ネタと同じ土俵で服を選んでいるという感覚もあるだろうか。

 

古着を流行と捉えるな!って言われそうなのは重々承知の上ですが、トレンドというのは往々にして逆に振れる。

 

車も丸っこい未来的なものが出てくると、カクカクした車が一部で流行るように、ピタッとした服が流行ればダボダボの服に振れていくし、ダボダボが流行ればジャストサイズに振れていく。

 

ファッションは基本的に新しいものを出すことで代わり映えしない生活に新鮮味を出していく効果がある一方、先程も言いましたが、その作られた新しさが嘘くさく見えて古いものにその誠実さを求めるというのならなんとなく古着のトレンドもわからなくはない。

 

生地に関しても、ツイッターでそんなやりとりをしてたのだが、今の生地には感動しなくて、古着屋にはそれが沢山ある。というような話があった。

 

確かに、古着には今ではあまり使われない織機や染色が使われていることもあるし、経年による本物の味というのもあるだろう。そこに歴史を感じ、また現行品だとサイズや色など揃ってはいるものの、古着は探さないといけないという不便さの魅力が詰まっているのだろう。

 

さて、これはメンズファッションの話て、女性はどうなんだろうか。当然女性でも古着を取り入れている方もいらっしゃるとは思うが、メンズほどの盛り上がりは感じない。

 

古着のムーブメントはメンズの方が強いなと感じます。なんででしょうね。

 

海外のモデルや日本でまた一部のタレントモデルは古着を活用してるのをたまに見かける。

けど、俺の周りにはあまり居ないし、ウィメンズにおける古着は極めてマイノリティなイメージ。

 

理由としては女性ものの古着を扱ってる店も少ないということと、デザインに時代性が反映されすぎていて普遍性に欠けるといったところかな。メンズはディテールの変遷はあっても基本的デザインは昔から変わんないですしね。

 

(ちなみに女性の学生さんは古着好きって人結構いるな。昔のデザインが好きらしい。これは昔からそうで俺が学生の時も個性的は子は古着をよく着てましたね)

 

あとは古着ならではの探す(今はディグるって言うんかな?)ことに楽しさを見出せないのではないかとも感じるな。

 

色々あるにせよ、古着ブームはメンズに偏ったものだと思ってる。

 

一方、俺はというと初めに言った通り、仕方なく古着を買うことはあっても、好き好んで買うことはない。現行品で満足してるというのもある、あと圧倒的に似合わないというのもある。

 

年取ってくると、古いものがあんまり似合わないと感じるし、周りからも求められてない気もする。ずっとそういうスタイルで貫き通してたらキャラとして成り立つだろうが、俺が古着着てたら「お前、どうしたん?若者の真似してんの?(笑)」ってなるのが目に見える。

 

これ言うと語弊があるが、古着は基本的に若い人かルックスがいい人がよく似合う。個性的なおじさんやおじいさんが似合う場合もあるが、あくまで若者から見た目線でのオシャレなのだと感じる。

若者目線ではなく、同年代からすると「相変わらずやなぁ」とか「あの人おかしいよね」みたいになる。自分が好きならいいじゃんというのもあるが、実際はそうなる。

 

いつの時代も、若者は少しズレたところに新しさや魅力を感じるし、古着というのもレコードなんかも自分が生きてない時代のものを新鮮に感じることもあるだろう。

 

古着には代わり映えしないメンズファッションにアイデンティティを求め、例えば軽いより重い、柔らかいより硬い、使いやすいよりも使いにくいものに惹かれたり、制服や軍服など本来使われない場所で使うする流れはユースカルチャーにおいてこれまでも繰り返されてますし。

便利なもの、それ用に用意されてるものに魅力を感じないというのは、ある意味個性を表現するというファッションの本質であり、若者はそれを本能的にわかってるのでしょう。その辺のおじさんたちには真似できないって。だから流行るんでしょう。

 

古着、そんなんちゃうし!って思うかもしれんがおじさんからするとそんな感じかなぁ。

 

昨今言われてる、エコな生活をしようみたいな流れとも合致してるし、俺はこの流れはポジティブに捉えてるけど、それとは別に俺が古着をディグることはまず無いなと改めて思ったのであった。

 

それでは😌