kaizeの部屋

ツイッターからはみ出た日記

旧正月の話

2月1日から旧暦の正月である旧正月が始まりました。

中国生産をしているアパレルはこの旧正月が非常に影響しています。

暦の上では大体7日くらいのお休みなんですが、実際には20日以上工場が止まってしまうというのが通例です。

つまり、2月のほとんどは工場が稼働してないのでサンプルや量産の納期遅れが多くなる時期で、休み前の1月下旬は運送便含め非常に混雑し、一部ではパニックになってしまうことも多々あります。

 

俺は以前は国内生産中心のブランドにいましたので、中国生産のブランドがあたふたしてるのを横目に「中国生産するからだよ、国内生産すればいいのに」みたいに他人事でしたが、自分が中国生産をするとなるとは…

 

俺はバタバタしたく無いので、かなり前倒しに生産を計画するのですが、それでも今年はコロナと北京オリンピックにおける中国の政策などの不確定な要因が増え、旧正月前に上がるはずのサンプルが上がってこない事態に見舞われ、こればかりは努力だけではどうしようも無いこともあるなと痛感してます。

 

で、国内生産は安全かというと実はそうでもなく、国内縫製工場も中国の技能実習生が数多く働いており、彼らは旧正月で中国に帰ってしまって国内生産も労働力が不足することも多いのです。

しかも、コロナで再入国も出来ず今国内工場はかなりのキャパオーバーとなっています。

近くの縫製工場では「無理やり何人かに残ってもらってる。そうでもしないと仕事にならない」と言ってました。

その工場の話だと周りの工場も2月〜3月上がりの生産は軒並み遅れているとのこと。

おそらく、例年はゴールデンウィーク前の4月の上がりがピークでしょうが、5月にずれ込む可能性は高いかなと感じます。

去年はコロナで商品が動かなかったのでそもそも服をあまり作ってなかったアパレルですが、今年は使ってますので、まぁ考えるだけで恐ろしいですね。

 

話は違いますが、感染力は高いが重症化になりにくいと言われる現在の状況で、個人的には風邪みたいなもんかななんて思っておりましたが、依頼してる染色工場に様子を聞くと

「うちの職人はみんな高齢者で感染ると何が起きるか分からず、無理させられない」とのこと。

 

確かに、職人の高齢化は進んでおり世間では弱毒化してるとか言われますが、それを鵜呑みに出来ない現場もあるんだなと思いました。

ほんと、早く収まって欲しいですね。

 

とまあ、毎日何かしらのトラブル処理をやっているという話でした。

 

それでは😌