kaizeの部屋

ツイッターからはみ出た日記

誰のためのエコか

俺は正直うんざりですが、糸や生地の新作はサステナブルのそればかり。商社の人に聞いても「まぁ、流れですし。大手アパレルは求めてるんですよ」という感じ。

 

世界的大手ECなんかでもサステナブルな証明書が無いと売れないとかなんとか。国内の通販、カタログ販売なんかも言い出すでしょうね。「サステナブルの何かしらをアピール出来る商品ないんですか?」って。

 

老害じみた意見で本当すまんが、海がプラスチックで汚染されているならプラスチックを無くすよりも先に海に捨てた奴を重罪にすれば良いし、エコな素材を作る前に廃棄をしている企業に重税を課せばいいとか思っちゃうんですが。

 

いくらサステナブルな素材で服を作ろうが大量に廃棄されれば意味ないですし。

 

なんか、服は廃棄した方がコストがかからないとか言われるんですが、俺は今まで大量生産の仕事をしたことないので(多くても700〜800枚位まで)、どうやったら捨てる方が安上がりなのかよくわかんない。

 

会社によりけりですが、俺は総生産の数%も残したらめちゃ怒られます。当然それは捨てることはなく次のシーズンに売ったり、どうしても売れ残る場合は業者の方に買ってもらったりすることはありますが、当然原価以下での商売になりますので、出来ればお世話になりたくは無い。

 

みんなちゃんと売り切って無いの?捨ててるの?マジで?って感じでした。多分、何万枚も作ってる量販なんだろうかななんて思いますが、本当のところは分かりません。誰か教えて欲しいけど、実はあんまり知ってる人いないんよね。なのに服の大量廃棄がどうこう言ってる。どこがどれくらい捨ててるか誰も答えられない。そういうのはおかしいなと。

 

そんな誰も答えられないようなことをアパレル全体のせいにするなと思いますけどねー

 

しかし、この問題まともな奴がバカを見る世界的な流れらしく、ほんと事実は面白みに欠けるから何かわかりやすい悪者を作り、大義名分を掲げてビジネスにするんだろうなと思います(ひねくれてる)

 

よく言われてることですが、エコ素材は価格は高めで(当然コストがかかるというのもあるが、社会的正義のもと高くて当然という設定になってるような気もする)、いろんな証明書を整えるとなると当然、服の価格は高くなる。劣悪な環境で労働させたり廃棄を前提としてない善良なアパレルをも巻き込んでコストが上がってしまうのはどうなんかね。

それで消費者(顧客)は納得するんかなぁ。

 

単なる愚痴になってきたのでそろそろ終わりますが、誰のためのエコなのかほんと悩ましいトレンドだと思います。