こんにちは。
むしろあけましておめでとうございます?
(遅すぎる)
中国は春節を迎えまして、中国への仕事も一段落なのかな。今年は中国の生地屋も早々に店じまいするところが多く、それを予測してさっさと企画を終わらせたブランドは問題なかったのですが、一部企画が遅れてサンプルの生地が手配できなく遅れに遅れているブランドもありまして、なんとも上手くいかないものです。まぁなんにせよ、中国がゼロコロナやめたせいでロックダウンにはならないが、工員がほとんど感染して自主ロックダウンみたいな状況もありますので、あとは「なんとかなれーッ」って感じですかね。
話は変わりますが昨年末、産地をチラホラまわっておりまして、だいたい言われることは電気代の話でしたね。
つまり、電気代の高騰で工賃を上げざるをえないということ。これに関しては原発がどうとかそんな話もあるでしょうが、それはなんとも言えないところ。根底には今後も続くであろう高騰で「不採算はやってられない。回復の見込みもなんてないですし」って話なんだと思います。
とあるニット工場では電気代が年間1000万かかってて、それが30%〜50%上がるとなると1300〜1500万の電気代がかかると。その分は工賃に上乗せするしかない。とのこと。
見方によっては強気の工賃と捉えられがちだが、需要と供給の関係ってかビジネスですからね。
原料高も相まって、俺も上代を上げざるを得ないといったところ。もちろん無駄な在庫を減らし、消化率を上げればある程度は解決する話なのですが、そんなの簡単に出来れば儲かって仕方ないですからね…複合的に努力しましょうとしか言いようがないですね。
それよりも目下の困りごとは、縫い場と国内の生産力が急激に下がってきていること。
いま、生産背景を潤沢に揃えてるアパレルなんて一握りだと思うな。
極端に言えば、工賃を倍出すなら無いこともない。誇張でもなんでもなく倍ですよ。流石にそこまで上げるのは…急には無理。
そうなるとやはり中国ないしアジアに生産を移さないといけない。けど、小さいブランドはロットがまとまらないので日本に頼らざるを得ないという感じですね。
昔からある話なんですよ。生産拠点を日本と中国で行ったり来たりってのは。けど、俺も20年以上やってますが、この危機的な国内の生産力不足は初めてかも。
特に重衣料を縫う工場は少なくなったなって思う。カットソー、軽衣料はまだあるけどね。
国産にこだわってますみたいなブランドでさえ、コートやジャケットは海外に振ってるところも出てきてるみたいね。
そう言えば生地屋さんも今年はコート生地の染め依頼が全く来ないって言ってました。
つまり、染め依頼が来ない→アパレルが来秋冬のコートの企画を決めかねているということでしょう。この冬の消化を確認してからの進行と考えてるのか、そもそもコートを企画する気がないのかわかりませんが、「生機だけ上がってきてるんだけど、どうするんだよこれ!」って感じで困っておられました。(俺にはどうすることもできんが)
なんか新年から明るい話題もなくてアレなんですが、来秋冬のコートがどんな生産をされているのかちょっと注目してます(めちゃ他人事ですが)
それでは😌