kaizeの部屋

ツイッターからはみ出た日記

エンニョな話

昨日、コスチュームナショナルというブランドのデザイナーだったエンニョカパサっていう方が自分のブランドを発表するという話題がありました。

 

昔よく買ってたんですよ。コスチュームナショナル。今も多分あるんですけど、創業デザイナーのエンニョカパサはとうの昔に退任して、新しいデザイナーが何人かやってたんですが、多分うまくいかなかった感じです。ブランドのテイストはかなり変わってしまいましたし。

 

で、その退任した創業デザイナーが新たにブランドを始めるっていうんだから、少しは期待してしまうでないですか。

 

ただ、彼はイタリア人。しかも変な名前。まぁ名前は関係ないが彼のデザイン、根本的には好みではなかったんですよ。変なところでイタリアぽいというか、カッコつけすぎというか。

 

けど、当時行っていたお店の店員さんが素晴らしくて通ってたという感じ。俺もまだ20代だったから良く分かってなかったのもあるが。

確か当時会社で着るジャケットかスーツを探してたんですよ。ドメブラはなんか違うなーけど、ラグジュアリーブランドもなーみたいな感じで色々探してて。

で、雑誌でヨウジヤマモトで働いていたという触れ込みを完全に信じてこれだ!って思って入ったんです。イタリアテイストと日本の融合!みたいな。実際は黒を良く使うだけのバリバリのイタリアンブランドだったんですが。

 

小さいお店で50代くらいの店員さんと若いお姉さんの2人が店頭におりまして、その2人に色々と教えてもらったというか、「あなたは若いからデザイン物はやめて長く着れるものを薦めます」とか「後ろ姿が大事で、ジャケットは肩からウエストのラインをちゃんとキレイに見せるのがうちのブランドの良さです」とか、俺もファッション専門学校を出てたし基本的なことは知ってたのですが、イタリアのモードブランドが何を考えて服を作っているかを教えてもらったような気がします。

 

なのであまりデザイン物は薦められなかったのですが、「あなたがこれから年齢を重ねて色々買えるようになったら、うちらとしても本望ですので、その時にはよろしくお願いします」みたいな感じで、大人の人の接客を受けたことがなかったから、「ほーこれがブランドってことなんか」みたいに思ってました。

 

おじさんになった今ではさらにデザイン物から遠ざかって逆に買えなくなったんですけどね。出世出来なくてすみませんでしたという感じ。

 

妻もたまに一緒に行って、店員のお姉さんがいつも上品なコーディネートをしていたので「お姉さんの着てる服下さい」みたいな感じで買い物してましたね。その当時は子供もいなくて使えるお金も多少はあったからな…一番服を買ってた時期かも。妻は今でも着てますね。

 

最初に言った通り、全面的にコスチュームナショナルの服が好きではなかったんですけど、たまにいいのがある。特にベーシックなジャケットやスーツは時のサンローランやディオールのようにドレッシー過ぎずホストっぽくなりにくい感じで使いやすかったです。ミドルゲージのニットなんかもシンプルで良かった。パンツが人気だったらしいが俺には合わなかったな。

 

ウィメンズは個人的にカットソーのドレスやトップスが良くて、アウターもイタリアらしくスタイルが良く見えるが下品にならないバランスが素晴らしかったなと思います。

 

その後何年かして、急にブランドロゴをアピールするようになったんです。

その店員さんも「前はロゴアピールは無かったんですけどね…」って言ってましたが、それでもその中からシンプルなものを選んでくれてました。

そんなこんなで、だんだんと行かなくなって結局お店は無くなってしまいました。

 

今でも思いますね。あの店員さん元気かなぁ。あのお姉さんまだアパレルにいるのかなぁって。

 

ということで、そのエンニョカパサが復帰するということなのですが、もしかしたらイタリアブランドの艶っぽい感じで作るかもしれないし、ロゴアピールをしてくるかもしれないし、はたまた初期の頃のちゃんとしたジャケットやスーツをつくってくるかもしれないし、まぁあまり期待するとダメだった時に残念なんで期待もそこそこに見守ろうかなと思います。

 

それでは😌