kaizeの部屋

ツイッターからはみ出た日記

結婚と子育ての話

こんにちは

台風で家にいるので暇でブログ書いてます。

ファッションとは関係ないし、俺のしょうもない人生と思想を書いたので、むかついたらごめんね。

 

政治的な話は拗れるからしたくないけど、TLに少子化問題や子育て問題のツイートが流れてくる。

今に始まったことではないのかも知れないが、ツイッターにはそういう話題が多いなって思う。

アパレルやファッションのアカウントや趣味が合いそうだなって人をフォローしてるのに、そのような社会問題が頻繁に流れてくるということは、よほどみんな関心があるんだなとも思う。

 

基本的に俺は国の少子化とかどうでもいい。結婚したくなければしなくていいと思うし、子供欲しくないと思えばそれもいいと思う。

 

***

 

余談ですが俺は女性が活躍してるアパレルで働いてるから、結婚してない女性、子供いない女性も山ほどいるのも知ってる。自ら仕事が優先で家族は必要ない人もいれば、社会の仕組みが整っておらず子育てしながらは働けなくて、子供を作らなかった選択をした人もいる。今は違ってて、実力があれば休職後戻れるし、なんなら戻ってきて欲しい。人手不足だし。時短での勤務や託児所や保育所と契約してる会社もある。

なにせ、アパレルは女性が働いてくれないと成り立たない仕事ですからね。

 

ただ昨今、必要以上に個人主義、結婚しない自由、産まない自由を煽りすぎだと感じる事もあるし、問題提起、問題解決というよりも結婚相手の不手際や結婚生活、子育ての苦労をエンターテイメントとして消費してる感はあり、それが悪い方向に向かうのではないかという危惧もしてる。

 

***

 

俺をフォローしてる人は度々言うから聞き飽きたかも知れないが、若い頃は子供が嫌いで、親には絶対結婚しないってずっと言ってた。

子供の頃から人を信用できないほど用心深かったし、そもそも女の人が苦手だったからそんなものしたくなかった。

 

ところが、大学時代に同級生と付き合うことになり、あれよあれよという間にそのまま結婚してしまうのである。

とはいえ、後悔してるわけではない。多分、この先俺と結婚してあげるという人はあらわれないだろうということ(それくらい俺は自分のことを子供じみてて、わがままで打算的な人間ということはわかっていた)、それとこれまで苦手だった女性特有の意地悪さや攻撃性が無く、こんな菩薩みたいな人いるんだって思って今に至る。

 

結婚なんかしたくないと思ってたが、その決心も実は大したものではなく、あっさりと妻に覆されてしまったという事だ。今考えると若さゆえの孤高な人生を演出するポーズを取ってただけ、さらにいうと、どこにでもいる特別感のないオジサンになりたくないだけだったのかも知れない。

 

まぁ基本的に面倒くさがり屋なので、結婚相手を選り好みしたり、恋愛体質でもなかったから、もっといろんな人と付き合いたいみたいな欲望が薄かったってのもあるかも知れないし、ファッションの仕事をしたかったから人生の刺激がそちらに向いてただけなのかもと、思うこともある。

 

ただ、その時も子供が特に欲しいとかは思っておらず、二人で楽しく暮らせたらとくらいにしか思ってなかった。でも、妻は楽しい家庭を作りたいという希望もあったため、じゃあ、5年間は二人で暮らそう。それから家族を作ろうという話で合意した。

子供が出来ると、服も自由に買えなくなるし、安定して稼がないといけないから転職もしにくくなる。なんといっても、二人で暮らす楽しい時間が奪われるということがわかっていたから、そこは多少の決心はあったと思う。

 

旅行に行ったり、好きな服を買ったり、のんびりして暮らしたと思う。けど、あっという間に5年過ぎ、約束の時が迫ってきた。けど、5年自由に過ごしたからか、ヤダヤダヤダ、子供なんてほしゅうない!もっと遊びたい!という気持ちはどこかに消えて、新しい家族が増えるんだという、なんともポジティブな思考に変わっていた。人間って変わるもんだね…

 

しかし、いざ妻が妊娠すると深部静脈血栓症という病気にかかってしまい、血液をサラサラにする皮下注射を毎日打たなければならず、見ていて本当に辛かったし、本人もマジで辛かったらしい。出産時は肺に血栓が飛ばないように血管に蓋をするという処置もしなくてはならなくなり、想像以上に大変なことになってしまった。

 

無事産まれたのだが、妻曰く、二人目欲しいけど、注射が嫌だということだった。出産の痛みは割とすぐに忘れたらしいが、注射の痛みは忘れられないらしい。

その時は二人目は諦めようと思った。

 

相変わらず、俺は子供が嫌いだったが、これはほとんどの父親がそうであるように、産まれたばかりはそうでもないが、2〜3歳になるとどんどん可愛く感じてくる。よその子は相変わらずうるさいし話も通じないし、全然かわいいとは思えないが、不思議なことに自分の子は可愛く思えてしまう。人間のDNAに刻まれた宿命なんやろうか。

 

色々あったが、結果8年後に第二子をもうけることとなる。注射の恐怖が癒えるまで、上の子が比較的手がかからなくなるまで待って決めた。

年齢的にも限界かなってくらい高齢出産だったけど、ちゃんと産まれてきた。

注射も続けて、妻はほんとすごいな(語彙力)って思いましたよ。めでたしめでたし。

 

 

***

 

てかね、結婚したくないとか子供欲しくないっていっても、俺みたいな人いるんじゃない?っていうことを言いたいのではない。

そんなの人による。流れで書いただけだ。

 

けど、中には自分の生活レベルを変えたくない、自分の人生を犠牲にしてまで子育てで苦労したくないという考え、または、他人の人生との比較、メディアやSNSの不必要な煽りを真に受けて、育てる自信がないと思ってる人もいるかもしれない。俺が若い時に感じた特別な自分から、どこにでもいる普通の人、平凡な家庭を築くことが嫌な人もいるかもしれないなっては思う。

 

SNSで他人の人生の良い部分だけが可視化された状態では、どうしても自分の能力や生活力に不安をもってしまい、子供なんて育てられる環境じゃないと感じる人が増えるのもわかる。

ウチは裕福とはかけ離れた生活で、立派な教育は受けさせられないが、二人とも幸せそうにはしている。子供達は俺のつまんないギャグを受け流しながらも毎日楽しく生活してる(って言ってた)

「いや、だからなに?自分が納得できない子育て環境で生活したくないって話なんだけど?」って言われるだろうが、そんなに高望みしなくても、見栄はらなくても…とどうしても思ってしまう。

 

子供が欲しいけど、育てる自信がないというツイートを見ると、なんだか切ない。欲しいのに諦めるというのが見てて苦しい。何度も言うが、確かに楽じゃないし大変な事もたくさんある。いろんなことを我慢しないといけないし、妻も何百本もの注射をしなければならなかった。でもさ、それを差し引いてもあまりあるものは確実にもらった。

まぁ、まだ子育て終わってないけどさ…

 

身体的理由、経済的な理由、子供が欲しいけど出来ない理由がある人はたくさんいると思うから、「欲しいなら頑張ればいいじゃん?」とかそんな無責任なことは言うつもりはない。

けど、子供は貧乏な環境でも、親が多少だらしなくても、親がちゃんと子供を大事に思ってると、真っ直ぐ育つと俺は感じてるし信じてる。

病気や事故だけには最大限注意を払う必要はあるが、多少ほっといても育つ…(不謹慎だが)

子供に立派な教育を受けさせられない、不出来な遺伝子を残したくない、自分と同じ苦しみを味合わせたくないなど、そういう理由で諦めるなんて勿体無いと思う。また、我々の親世代でも自分が失敗したからといって、子供に「結婚なんてろくなもんじゃないよ」と言う人もいる。俺から言わせると親と同じ人生を歩むなんて誰が決めたんよ?と思ったりもする。

 

将来や政治は確かに不安も不満もはある、けど自治体によっては子育て支援に手厚く、我が家もこれまで色々なサポートを受けてきた。大阪だと高校までの学費も無償化もかなり進んでいる。保育所などはもう少し必要かもしれない。人手も足りてない。完璧ではないがありがたく感じることは多々ある。

 

俺ら子育て世代は、いい部分もちゃんと伝えていかないといけないし、悪い部分も単なるストレスの吐け口やエンタメとしてだけではなく、具体的にどこを変えればいいのか、どこが困っているのかを伝える義務はあると感じる今日この頃です。

 

それでは