kaizeの部屋

ツイッターからはみ出た日記

デザイナーとはなにか

こんにちは。無職のカイゼです。

暇すぎてブログ書いてます。

タイトルは大袈裟ですがなんの真理にも至ってません。あしからず。

 

最近というかね…ずっと思ってる事なんですけど、デザイナーってなんなんでしょうね。

俺はこの業界はデザイナーとして入ったんですけどその当時は、生地選んだり作ったり、デザイン画描いたり、仕様書いたり、トワルチェックしたり。まぁ、デザイナーといえばこんな感じかなって仕事をしておりました。

けど、時は流れて大阪の事務所でディレクターとしての仕事するようになって、これはデザインをしているのか?という気持ちになることが多くなりました。

 

というのも、工場やらOEMがたくさんサンプルを持ってきて、それを叩き台にしながら服を作っていく作業がほとんどだったから。

サンプルをズバリ作ることはないのですが、サンプルありきの企画が半分以上あるわけです。

 

ニットカットがメインのブランドだったのでデザイナーはいわゆる糸と色と編み地の変化でファッションを表現するというよりもテキスタイルにフォーカスした仕事がメインだったのもあるかもしれません。が、ニット以外は何かしらのサンプルを叩き台にしてデザインすることが多かった。

 

まぁ、布帛のデザインをやっていた俺も、参考サンプルを見てデザインしてないものの、雑誌や写真見たり、店頭などの商品をスケッチしてデザインしてましたから、同じようなもの?って感じてましたが、叩き台のサンプルがあるのと、写真やスケッチをみながらデザイン画を描くのとでは、やっぱなんか違うんじゃないかなーなんて。

 

確かなことはわからないんですよ。その微妙なプロセスの差が最終的にどのような違いをもたらすのか。

 

本当はボディに生地を当てながら、もしくは生地を触りながらデザインを描け!とにかく手を動かしながらデザインしろと口酸っぱく言われてましたから、雑誌や写真をみながらデザイン画を描くことも少し後ろめたさはあったのですが、参考サンプルの生地を変えたり、丈やディテールを変えたりしてデザインするとこが果たしてデザインしているということになるのか。ピュアな俺はモヤモヤしながら仕事をしておりました。

 

それから十数年、人とは変わるものでサンプルありきのデザインに関して後ろめたい気持ちも薄れていき、売れるものを作るということに主軸が変わっていったように自分でも感じます。ただ、一つだけ、ニットに関してはオリジナル性の高いものを作って欲しいということだけは言い続けたと思います。それがなくなっては、もはやブランドではなくなってしまうと思うから。

 

でもさぁ、ぶっちゃけデザイナーの本当の役割ってそういうことではないような気もしてるんですよ。手段、プロセスというのはなんでも良いような気もする。参考サンプル使おうが、ボディに生地を当てながらデザインしようが、どっちでもいいのではないかと。

 

重要なのは新しく新鮮なスタイルを作り上げること。その人でしかできない雰囲気を作り上げること。これに尽きるのではないかと。

だからその手段はなんでもいいのではないか。

 

けど、それってデザイナーなんか?ディレクターではないのか?しかし、新しく新鮮なスタイルと雰囲気はデザインに紐づいてると感じるから、やっぱデザイナーでないといけない?とか。モヤモヤモヤ。

 

とまぁ、細かいことはどうでもいいんですが、実際問題、デザイナーの手腕は生地、縫製、パターン、販売に至るまで、服を量産して流通に乗せる力というのが必要なので、新しく新鮮なスタイルを作り上げるだけではダメなんですけどね(それだけだったら極論素人にもできちゃうから)

 

ちょっと散文になっちゃったけど、そういうこと(どういうこと?)で。また。